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2017年07月05日

【ふたりの桃源郷】

ー山口放送開局60周年記念作品ー
製作経緯を知らずに見た。
戦前・戦中・戦後、ずっと中国山地の山間で暮らしてきたある老夫婦の生涯を、山口放送がずっと追ってきたドキュメンタリーだ。
戦災で焼け出された夫婦が生きる場所として選んだのは、電気も水道もない自給自足の世界。
田畑を耕し力強く生きる夫婦は、完全なる運命共同体の同志としてのみならず、互いを思んばかる言葉や行動のやりとりに、思わずハッとさせられた。
晩年の彼らは、子や孫にも恵まれ決して不遇ではなかったが、時代や置かれる境遇を超越したブレない生き様には、誰も立ち入る隙を与えないかのような潔さと神々しさすら感じられ、ただただ驚くばかり。
“驚く”といえば、老夫婦の晩年に寄り添ってカメラを回し続けた制作マンの姿勢にも頭が下がる。
民放の宿命ともいえる景況に左右されかねない製作現場にあって、プロジェクトを完遂させた山口放送の姿勢にも感服、感謝です。
派手さはないけれど、見てよかったと思える作品・見るべき作品は、世の中にたくさんある。
仕事とはいえ、多くの鑑賞の機会を与えられる自分はこの上なくシアワセ者だ。
・・・なんて、そんな気持ちが今更ながらにフト浮かんだ鑑賞後のヒトコマでした。
posted by 勝手にシネマニア at 11:14 | Comment(0) | 今日子のシネマ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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